(1)CFL CFL(およびEFL)は、プロダクトモデルの論理表現であるオントロジを、実際のソフトウエアとしてオブジェクト指向言語C++で実装したクラスライブラリである。 CFLは、組み立て産業のコモンオントロジ、すなわち、組み立て産業のプロダクトモデルに共通な抽象度の高いレベルの情報をモデル化しC++で実装したクラスライブラリである。 GPMEのCFLが表現対象とする情報は、以下のものである。 ・構造設計業務の対象となる、製造対象の構成要素である構造部材とそれら構造部材間の依存関係 ・構造部材決定のための情報である強度設計対象物とその対象物に対して配される補強材の配置方法 製品を製造するための最小構成単位である部品と部品間の接続関係・配管の系統情報と配置情報そして配管部品間の関係 ・工程設計業務の対象となる部品間の組み立て手順 ・日程計画業務の対象となる作業およびその管理単位 ・製造時に使用される生産資源およびその管理単位 上記情報がクラスとして、また各情報間の関係がクラス間の関係としてモデル化され実装されたクラスライブラリがCFLであり、GPMEのコンポーネントの一つとして提供されている。 対象とする産業あるいは会社の業務内容に応じた個別のオントロジを、このCFLを核として追加実装することにより、目的とするプロダクトモデルの迅速な実装が可能となる。この、抽象度の高いCFLを元に具体的な対象業務固有のオントロジを拡張実装した部分のクラスライブラリがEFLである。 (2)EFL EFLは、本来GPMEの環境および提供されるCFLを用いてGPMEのユーザが作成する部分であるが、GPMEでは、造船業という観点から拡張した造船用のEFL、すなわち造船業のコモンオントロジとでも言うべきものを実装したEFLがCFLと併せて提供されている。GPMEで提供されているCFLおよび造船用EFLの具体的な内容については 前ページ 目次へ 次ページ
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